外国人観光客の個人旅行再開、いわゆる開国に際して #随筆007


令和4年10月11日に、日本への外国人観光客の個人旅行が再開された。それまでは隔離期間があったりしたり、団体旅行のみが認められたりと、外国人が日本に来るには大きな制約があったので、コロナ禍になってからは外国人観光客はほぼ見なくなっていた。なのでインターネット上では、今回の出来事をいわゆる「開国」と、コロナ禍の「鎖国」と対比させた表現が見受けられる。おそらくこの先数十年、もしくはもう一生こんな体験をする事は無いかもしれないので、現状の心境を記録しておく。

これまで自分が生まれてからは、国境が実質的に封鎖されたことはなかったし、これからもそんな事が起きるなんて想像した事は無かった。想像はしたとしても、江戸時代の鎖国の様子を思い浮かべて、まあそんな世界線もあるかもしれないよなと言った感じの、現実味がないような世界を思い浮かべていた。

しかし2020年になってから、新型コロナのニュースが伝わってきて、これは恐ろしいなと感じた。その時にはもうユーチューブで朝鮮中央テレビの日本語訳字幕がついた動画を見ていたのだが、北朝鮮が最初期に素早く国境を封鎖したのを見て、国境封鎖の現実的な可能性を意識したのだった。ただその時は高校受験の時期だったし、出国の予定も無かったので、当事者意識もなく、ニュースを注視しているという状態だった。一応マスクをよりしっかりと着けておくといった感じだが、1月末の高校受験会場では思いっきり廊下に密になって待機していた。

当時は2020年の終わりには完全に落ち着くだろうと見ていたが、そんな甘くはなかった。新型コロナウイルスの予防接種(ワクチン)が思っていたよりも早く完成したのは良かったが、約二年版もの間日常生活が制限されたのは、もう正直慣れてしまったが、「かなり長時間影響を受ける、最悪のパターン」と最初の方から見れば認識しているだろう。

いよいよ制限緩和

コロナ禍での生活や制約については別の機会に記すとして、とうとう制限が解除された。外国人観光客の個人旅行を解禁して日本経済を回していくのには大筋で賛成だが、コロナ対策を緩めてしまうのには個人的に反発している。
都樹れいや

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